ここうさ
うーん
そこくま
どうしたの、ここうさ?
ここうさ
同人誌っていろんな大きさがあって……
そこくま
そうだね。
ここうさ
小説の同人誌ってどんな大きさで作ったらいいの?
そこくま
今回の記事ではそんな疑問に答えます。
わかること
- 初心者におすすめの同人誌のサイズ
- 同人誌のサイズと印刷代の関係
自分に合った同人誌のサイズを見つけましょう!
おすすめ小説同人誌のサイズ

そこくま
同人誌は好きな大きさで作ったらいいけれど、作りやすいサイズはあります。
ここうさ
教えて!!
そこくま
ズバリ、初心者にはA5か文庫がおすすめです!

(参考:出版科学研究所『本の判型』)
ここうさ
A5ってよくあるヤツ?
そこくま
A4コピー用紙を半分に折ったサイズですね。
A5サイズは「高さ210ミリ×横幅148ミリ」です。
ここうさ
本屋さんで売ってる文庫はちょっとずつ違ういろんなサイズがあるよね。
そこくま
レーベルで違うこともあるね。
同人誌ではA6サイズを文庫サイズって呼びます。
A4コピー用紙を、半分にしてもう一回半分にしたサイズです。
同人誌ではA6サイズを文庫サイズって呼びます。
A4コピー用紙を、半分にしてもう一回半分にしたサイズです。
A6サイズは「高さ148ミリ×横幅105ミリ」です。
ここうさ
A5より大きいのは?
そこくま
マンガ同人誌だとB5があるけれど、小説には大きすぎて読みにくいと思います。
どうしてA5とA6がおすすめなのかをお伝えしますね!
おすすめ1─A5サイズ
そこくま
まずおすすめするのは、A5サイズです!
メリット
- イラスト表紙や特殊装丁が映える
- マンガ同人誌と同じサイズで保管がラク
- 1ページにたくさん文字がのせられる
- 同じ文字数だと小さなサイズの同人誌よりページ数が抑えられる
- なので、印刷代が安くなる
デメリット
- マンガ同人誌に間違えられやすい
- 2段組にするのが少し大変
- 2段組は好き嫌いが分かれる
- 印象が「いかにも同人誌」(人によってはメリット)
ここうさ
あれ、そんなにデメリットでもない感じ?
そこくま
だからおすすめ1です!
どの印刷所でも、A5サイズは基本で用意されているプランです。
失敗しにくくてお財布に優しいですよ。
おすすめ2─A6(文庫)サイズ
そこくま
次におすすめするのは、A6サイズ。
メリット
- カバーを掛けたら商業小説っぽい
- ぱっと見で「小説だ」と分かりやすい
- 1段なので編集が楽
デメリット
- 同じ文字数だと大きなサイズの同人誌よりページ数が増える
- なので、印刷代が高くなる
ここうさ
デメリットが「高い」!
そこくま
お財布的には大問題でしょう。
ここうさ
でも憧れる!
そこくま
それは分かるし、2段組にならないから作りやすいんですよね。
なので2番目のおすすめです。
その他のサイズ

ここうさ
他はどうしておすすめから外れるの?
そこくま
それには分かりやすい理由が2つ!
- 印刷してくれる印刷会社が限られる
- パソコンでサイズを作りにくい
このどちらか、もしくは両方の場合はおすすめから外しました。
B6
ここうさ
B6ってどのくらいの大きさ?
そこくま
商業ノベライズ、たとえば中華BLでよく見る……
ここうさ
把握!

(参考:出版科学研究所『本の判型』)
ポイント
- 1段でも2段でも組める
- 文庫とA5の中間サイズ
- 少しマイナーな大きさ
中間サイズでいいとこ取りですが、印刷会社が限られます。
そこくま
私は好きなんですけどね。
ここうさ
へ~
新書
ここうさ
最近、新書の本って読んでないかも。
そこくま
新書サイズを設定している印刷会社、少ないんですよね。
ポイント
- 1段でも2段でも組める
- 1ページの文章量は、文庫より少し多くて、A5よりもずっと少ない
- マイナーな大きさ
作っている人が少ないのでイメージが難しいのもマイナスポイントです。
印刷会社によっては、変形本として作れます。
その他(豆本、変形本)
そこくま
作るのをおすすめはしないけれど、豆本も変形本も、見た目はすごくかわいいんです。
ここうさ
豆?
変形?
変形?
そこくま
文庫よりも小さかったり、正方形だったり、長細かったり、そんな形の同人誌のことです。
ここうさ
かわいいのにダメなの?
そこくま
そのサイズに用紙設定をしてから細かい設定を……となると難しいですよね。
ここうさ
難しい!
むり!
むり!
そこくま
どうしても作りたくなってから考えた方が良いです。
なのでおすすめからは外しました。
なのでおすすめからは外しました。
ページ数と印刷代の関係

サイズが大きい方がページ数は少なく、サイズが小さい方がページ数は多くなります。
1ページに収まる文字数を比較してみます。
A6 1段組 | 570文字 | 1行38文字×1ページ15行 |
---|---|---|
A5 2段組 | 1120文字 | 1行28文字×1ページ20行×2段 |
そこくま
1ページに収まる文字数が増えますからね。
ページ数が少ないことの利点は、印刷代金が安くなるのでお財布に優しいこと。
もし文章がみっしり詰まっているのでなければ、A5の1ページに1段で文字を組むより、2段で組んだ方がたくさん文字が収まります。
1ページに1140文字納まるA5/1段

1ページに1120文字納まるA5/2段

(サンプル文章:岸田國士『ブランコ(1幕)』より)
印刷会社によって料金は違いますが、「A5以下」「B5」と印刷料金が分かれている場合もあります。
ページ数の増えるA6(文庫)サイズよりも、A5サイズの方がお財布に優しいんです。
まとめ
今回は同人小説初心者におすすめの同人誌のサイズと、サイズと印刷代の関係についてお送りしました。
初心者におすすめの同人誌のサイズ
- A5サイズ
- 1ページにたくさん文字がのせられる=印刷代が安い
- マンガ同人誌に間違えられやすい
- いかにも同人誌
- A6(文庫)サイズ
- 1ページにのせられる文字が少ない=印刷代が高い
- ぱっと見で小説同人誌だと分かる
- カバーを掛けたら商業小説っぽい
同人誌のサイズと印刷代の関係
- サイズの大きな同人誌
- 同じ文字数の場合、ページ数が少なくなるので印刷代が安
- サイズの小さな同人誌
- 同じ文字数の場合、ページ数が多くなるので印刷代が高い
ここうさ
かわいいと思っても作るのが難しいのはムリ!
そこくま
なので作りやすいものを2種類あげました。
ここうさ
どっちがかわいい?
そこくま
「かわいい」って聞かれても、人によって価値観が違うから、自分のお財布と相談して選んでね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!