よく覚えてました。
フォントにそれしか文字の用意がありませんでした。
びっくりした!
今回は、どうしたら文章から誤字脱字を撃退できるか、方法をいくつかお伝えします。
いつもしっかりチェックできているよ!という人は、やり方を変える必要はありません。
文章チェックのやり方が分からない人、やり方を変えてみたい人はぜひ参考にしてみてください。
一太郎をひっそり激推ししている理由のひとつも文章チェックにあります。
今回分かること
誤字脱字チェックをする意味
誤字脱字チェックの方法
自分がやりやすい方法で文章チェックをして、最後まで読んでもらいやすい文章を練りあげましょう!
誤字脱字のチェックとは

誤字脱字のチェックは、読んでいて引っかかりを覚えないために必要な作業です。
そこで大事なのが「明らかに間違っている文字や言葉をチェックする」こと。
同人誌を作る人の多くは、一人サークルです。
原稿を書くのはもちろんチェックするのも自分の作業です。
「校正しないと」という言葉をX(Twitter)で見かけたことがある人も、きっといるはず。
では具体的にどういうことなのか、一緒に見てみましょう。
校正って何?
まず、「校正」という言葉の意味からはじめます。
1 文字・文章を比べ合わせ、誤りを正すこと。校合。
2 印刷物の仮刷りと原稿を照合し、誤植や体裁の誤りを正すこと。引用:校正(デジタル大辞泉)
それに、実は原稿の修正って校正より校閲なんです
校閲(こうえつ)。原稿、印刷物などを調べ、誤りや不備な点を正すこと。
参照:校閲(日本国語大辞典)
今回はそんな文章のチェックのことについての話です。
文章の間違い探しをする
(※)衍字(えんじ)
文中に入りこんだ「よけいな文字」のこと。
で、やっつけ方を身につけよう!
やめて!!
今回探し出す「間違いかもしれない」ものの代表例はこんな内容です。
- 誤字:文字を間違えていること
- 脱字:必要な文字が抜けていること
- 衍字:文中に間違えて入った不要な文字のこと
- 誤用:言葉の使い方を間違えていること
- 表記揺れ:たとえば「行う」「行なう」、「様々」「さまざま」など、同じ言葉が違う表記で混在していること
誤字脱字チェックポイントあれこれ

誤字脱字は生えてくる
増えそうだからやめてほしいですよね。
でも、誤字も脱字も、どれだけ直しても、行間から生えてくるし生まれてきます。
チェックしていきます!!
じっくり読んでください。
名詞は大丈夫?
間違えてたら萎えない?
だから、名詞の中でも固有名詞、特にキャラの名前は徹底的に注意します。
他にもキャラクターならではの言い回しや言葉遣いなども気を付けたいポイントですね。
他に気を付けたい名詞は、ズバリ、方言。
ふだん何気なく使っている言葉は、読み手にとって見慣れない、聞き慣れない言葉かもしれません。
方言を使うキャラクターが喋っているのはいいのですが、地の文で方言がでてくると戸惑ってしまいます。
標準語かどうか、一度チェックしてみましょう。
あんまり親切じゃないかもしれないですけどね。
大きな文字の間違い
細かいところはチェックしたけれど、タイトルとか目次とかトビラとか、そういうところでミスしてしまう。
そういうヒヤリハットが(プロでも)あるそうです。
実際どうやってチェックしたらいいか、次で見ていきます!
いますぐ実践できる誤字脱字チェックの方法

目で追いかけるだけでは、ちょっと見つけにくいのが誤字脱字。
そういう時にはまず、声に出して読みましょう。
声に出すと、不自然な文章が見つかるという副産物もありますが、何より「この文字おかしいな?」が見つかりやすいです。
他に、表記揺れは自分で読んでいても本当に気付きにくいポイントです。
ほんとに?
読み上げツールを使うと、脱字(たりない文字)や衍字(よけいな文字)が見つかりやすいです。
声に出して読む
まず最初にしたいことは簡単。
1週間くらい寝かせた文章を声に出して読んで確認することです。
お手軽で、自分でできて、人に間違いを指摘される恥ずかしさもないです。
いたたまれなくならない?
それに、自分が好きなポイントは自分がイチバン分かっています。
好きを詰め込んだ文章、意外と読み返せます。
1文字ずつチェック
どうしてこれが有効な方法なのかは、次の文章で分かります。
ぱっと見で意味が分かるかどうか、ぜひチャレンジしてみてください。
こんちにわ みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく匿名掲示板サイト 2ちゃんねる より
2009年頃に有名になったこの文章ですが、
「単語内の文字の順番は問題ではなく、大切なのは最初と最後の文字が正しい位置にあることだけ」
という研究結果をもとにできた文章です。
この現象は、今ではタイポグリセミアと呼ばれています。
「誤植」の意味の英語「typographical error」と「低血糖症」の意味の英単語「Hypoglycemi」が合成されて、「Typoglycemia」と名前が付けられたのです。
1文字ずつ確認するのは、うっかり打ち間違えた文字の順番を修正するのにうってつけだから。
「けゅきんう」はちょっとありえない。
そう思うかもしれませんが、例えば「もづといて」は?
(拗音ではないので)ちょっとありえるかもしれない。
読み上げソフト
一太郎を使ってみたい人におすすめしたいのが、一太郎プレミアムの中の読み上げソフト「詠太(えいた)」。
読上げが流ちょうなので、ちょっとした引っかかりも派手に分かるかもしれません。
(※感じ方には個人差があります。)
他にも、Windowsの「拡大鏡」の機能を使うと、Webサイトの読み上げが可能です。
pixivなどで書いた文章チェックに使えます。
拡大鏡機能を使った途端に画面全体が拡大表示されて慌てるかもしれません。
表示を100%に切り替えればいつもと変わらない表示になるので、安心してくださいね。
もちろんWordにも読上げ機能は備わっています。
「校閲」タブを選択すると「音声読み上げ」が選択可能です!
校正ツール
一太郎は、校正ツールを使って文末チェックや表記揺れチェックができる上、「詠太」と連携できる機能がついています。
「一太郎の「文書校正機能」と連携
一太郎の文書校正機能と連携。校正結果の指摘個所だけを順次読み上げたり、指摘個所を含む文章だけをピックアップして読み上げたりなど、全文読み上げに加えて、さらに効果的な校正作業が実現できます。
文書校正の際には画面で見るだけでなく、音声でも聞くことで、誤りに気づきやすくなります。」
Wordにも文章チェック機能があります。
校閲タブを選択すると「スペルチェックと文書校正」「音声読み上げ」「表記揺れチェック」などの機能が使用可能です。
一太郎でもWordでも単語登録はできるので、固有名詞を登録してから文章チェックをすると良いですね。
校正を他の人に頼む
ココナラ(※)やSKIMA(※)などのスキルマーケットで、校正を請負ってくれる誰かに頼むという手段もあります。
(※)ココナラ
株式会社ココナラが開発・運営している、「知識・スキル・経験」といった得意を売り買いできるスキルマーケットの名称。
参考:ココナラ
(※)SKIMA(スキマ)
クリエイターと個人(購入者)間で簡単にスキルの売り買いができる場所を提供しているサービスの名称。
参考:SKIMA
【まとめ】誤字脱字チェックに近道はない
誤字脱字のチェックは、読み手がスムーズに読める文章を作るために重要です。
よく聞く「校正」ではなく「校閲」に近い作業です。
- 誤字、脱字(たりない文字)、衍字(よけいな文字)、誤用、表記揺れを確認する
- 固有名詞(キャラクター名など)の間違いやタイトルのスペルミスに注意
- 声に出して読む:読みづらい場所が見つかりやすい
- 1文字ずつチェック:文字順の間違いを防ぐ
- 読み上げソフトの活用:「詠太」や、Word、Windowsの読上げ機能を使用
- 校正ツールの使用:一太郎やWordの機能で表記揺れの確認
- 第三者に校正を依頼:「ココナラ」「SKIMA」で依頼する
文章をしっかりチェックして、引っかからず読みやすい、読み手さんを惹きつける文章にブラッシュアップしましょう!
乞うご期待!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。